ほうれい線に美顔器は効果あり?ほうれい線で悩む際に美顔器選びでチェックするポイント
ほうれい線のケアには、手軽に本格的なケアができる美顔器がおすすめです。
しかし、「美顔器の選び方がわからない」と、悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、ほうれい線で悩む人のために、美顔器選びでチェックするポイントを解説します。
ほうれい線の種類
ほうれい線にはいくつかの種類があります。
たるみによるほうれい線
老化や紫外線の影響により皮膚の弾力は低下します。
これにより頬部分の皮膚がたるみ、ほうれい線として現れます。
過度のダイエットもたるみによるほうれい線を誘発しますので、十分に注意しましょう。
肌にハリを与えれば、たるみによるほうれい線の改善を期待できます。
むくみによるほうれい線
疲れがたまり腎臓の機能が落ちるとむくみが生じます。
むくみは老廃物を含んだリンパ液によりもたらされるのです。
リンパ液の重さがお肌に境界線を作り、結果としてほうれい線を形成します。
改善には顔のむくみを解消するマッサージが効果的です。
頬やフェイスラインを指でしっかりとマッサージしましょう。
毎朝のスキンケアを定期的に行えば、顔のむくみの解消につながります。
コリによるほうれい線
咀嚼(そしゃく)に使われる筋肉が発達することで、筋肉のコリによるほうれい線が発生します。
この筋肉は咬筋と呼ばれており、必要以上の発達はその他の筋肉を衰えさせてしまうので、結果的に皮膚の垂れ下がりにつながります。
咬筋は顔側面の筋肉とつながっているため、こちらをしっかりとマッサージすればコリによるほうれい線の解消に効果的です。
筋肉によるほうれい線
ほうれい線周囲における筋肉の過剰な発達により、ほうれい線が発生します。
個人差はありますが、やや短いほうれい線となるのが特徴であり、顔の表情にかかわらず現れます。
笑うと歯茎が大きく見える表情をガミースマイルとよびますが、このタイプに多くみられるほうれい線となります。
このほうれい線は顔筋肉の過剰な発達が原因なため、表情筋トレーニングは控えましょう。
筋肉の緊張状態を少しでも和らげることができれば、ほうれい線の状態を緩和できます。
顔のツボ押しや顔筋肉のマッサージは、ほうれい線対策に効果的です。
さらに美容医療では、このタイプのほうれい線に対してボトックス注射による施術が可能です。
ボトックス注射とはボツリヌス菌がつくるタンパク質を注射する施術であり、筋肉の動きを抑制して、表情ジワの緩和に役立つものです。
ほうれい線ができる原因
まずは、ほうれい線ができる原因を知っていきましょう。
ほうれい線とは、頬がたるんでできた溝のようなシワです。
乾燥によってできる目じりなどのシワとは違って、頬全体のたるみが影響しています。
つまり、ほうれい線ができる原因は頬のたるみなのです。
1つ目は肌のハリが低下することです。
皮膚は繊維状のタンパク質「コラーゲン」と、コラーゲン同士を結ぶタンパク質「エラスチン」を、網目状に張り巡らせることでハリを生み出しています。
しかし、加齢などでコラーゲンやエラスチンが減少すると、肌がたるんでしまい、ほうれい線ができるのです。
筋肉の衰えにより頬がたるむ
2つ目の理由は、表情筋の衰えです。
口の周りに付着している筋肉が衰えることが頬のたるみに繋がり、ほうれい線を作ります。
クセになっている表情や、噛みグセ、頬杖をつくことも、表情筋に影響しますので気をつけましょう。
長年の体型の変化や脂肪により頬がたるむ
3つ目は、体型の変化が理由です。
太ったり、痩せたりを繰り返すほど、シワやたるみが増えます。
なぜなら、体型が変わると体内の脂肪組織が変性するため、酸化ストレスが高まりコラーゲンを減少させるからです。
コラーゲンが減少し頬がたるむ
他にも、紫外線を浴びたり乾燥したりと、コラーゲンが減ってしまうので注意しましょう。
ちなみに、コラーゲンは食事やスキンケアで補うことができます。
美顔器はほうれい線に効果がある?
ほうれい線を改善するために、保湿ケアやマッサージをしている人もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかしできてしまったほうれい線は、毎日のお手入れだけではなかなか改善しません。
なぜなら、化粧品や人の手だけではどうしても、肌の表面までしかケアができないからです。
そこで、効率良くほうれい線をケアするために「美顔器」を使うのがおすすめです。
美顔器は、超音波やイオン導入、EMSなどの特殊な機能を利用して肌のケアをします。
そのため、細胞と筋肉にアプローチして肌のたるみを改善したり、美容成分を肌の奥まで浸透させたりすることができるのです。
美顔器を使えば、化粧品や人の手でケアするよりも高い効果が望めます。
ほうれい線のケアをするなら、肌にハリをもたらす機能が付いている美顔器を選びましょう。
ほうれい線対策に効果的な美顔器の機能
さまざまなタイプの美顔器がありますが、ほうれい線対策に効果的な美顔器は、「イオン導入」「超音波」「LED」「EMS」の4つです。
イオン導入
イオン導入とは、皮膚に微弱な電流を流すことで、美容成分を肌の奥まで浸透させる技術です。
皮膚には、紫外線や花粉などの有害物質の侵入をブロックするバリア機能があります。
体を守るために不可欠なバリア機能ですが、有害物質だけではなく美容成分もブロックしてしまうのです。
そのため、肌に化粧品を塗っただけでは高い効果は得られません。
どんな美容成分も肌の奥まで浸透しなければ、効果を発揮しないのです。
しかし、イオン導入できる美顔器を使えば、一時的にバリア機能を超えて美容成分を肌の奥まで届けることができます。
皮膚からは吸収しにくい、たるみやシワの改善に効果がある「プラセンタ」や、コラーゲンの合成を促す「ビタミンC」も最深部まで浸透させることができるのです。
その浸透力は、化粧品を手で塗ったときと比べて、30~100倍にもなります。
イオン導入できる美顔器は、肌悩みにあった成分を浸透させることができるので、たるみのケアだけではなく保湿やシミのケアにも使えるのが特徴です。
イオン導入の注意点
美顔器の利用でイオン導入する際には、ダイレクトに肌へ当てないように注意しましょう。
肌へ負担がかかり過ぎ、トラブルが発生する可能性があります。
導入剤を含んだフェイスマスクやコットンを用意して、その上から使用するようにしましょう。
それから、美容成分の浸透を狙って利用するイオン導入の際、使用する美容駅の成分は分子構造のなるべく小さいものを選ぶ必要があります。
具体的には「ビタミンC誘導体」「アミノ酸類」「トラネキサム酸」「プラセンタ」などです。
美容成分として有名な「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」は分子構造が大きく、イオン導入によるフェイスケアには向きません。
超音波
美顔器に使われる超音波とは、振動を利用して美容効果を高める機能です。
超音波による微振動を肌に与えることで、細胞を活性化しコラーゲンの生成を促し、表情筋を鍛えることができます。
つまり、シワの緩和やたるみのケアに効果が期待できるのです。
他にも、超音波による振動を利用して、毛穴に詰まった汚れを取り除き、血行促進してむくみを改善する機能もあります。
超音波の注意点
安全性の高い超音波美顔器ですが、金属アレルギーの方は要注意です。
美顔器自体が金属製なので長期に使用すると赤みやかゆみの原因となる可能性を否定できません。
それから、超音波美顔の機能を利用する際には必ずジェルを使いましょう。
超音波は液体への伝導性に優れる性質をもつため、効率アップのためには水溶性ジェル利用が最も効果的な方法となります。
コストを抑えるためのジェル塗布をしない美顔器の利用は、肌への負荷が大きくなり炎症の原因となりかねません。
LED
LEDとは、特定の波長を発光できる半導体のことです。
安全で痛みや副作用のない光のため、さまざまな分野で研究が進み、美容にも効果があることが判明しています。
肌にダメージを与えることなく、美容効果を得られることがLEDの特徴です。
LEDにはさまざまな色がありますが、色によって得られる効果が異なります。
ほうれい線対策に有効な色は、赤と白です。
赤色の光は、細胞を活性化させてコラーゲンの生成を促すことで、肌にハリや弾力を与えます。
筋肉に働きかける白色の光は、リフトアップ効果があり、アンチエイジングにも最適です。
LEDが搭載されている美顔器を使えば、ほうれい線やシワ、たるみの改善が期待できます。
他にも、黄色は肌の状態を整える効果が、青色には殺菌作用がありニキビ予防などに効果的です。
さらに、緑色はシミなどの色素沈着を薄める効果があります。
このように、LEDは色によって効果が変わるので、肌の悩みによって光の色も変えましょう。
LEDの注意点
LEDライトは強力な光である点を意識する必要があります。
ほうれい線対策やリフトアップ効果によるアンチエイジングといったメリットがある一方、目に当ててしまうと身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
具体的には、頭痛や嘔吐感、及び視力低下につながるとされています。
そのため、目に直接光が当たらないようにしましょう。
さらに長時間利用も注意が必要です。
間接的であっても目にLEDライトが入ることで、前述の不快な症状が誘発される可能性があるため、注意しましょう。
EMS
EMSとは、筋肉に微弱な電流を流して、筋肉を動かす機能になります。
表情筋を鍛えるのは、ほうれい線の改善のためにも大切です。
しかし、マッサージやストレッチなどでは、表情筋に的確なアプローチができません。
そこで、筋肉を効率よく動かせるEMS搭載の美顔器を使えば、自分でマッサージするよりも的確に筋肉も鍛えることができるのです。
EMSは、表情筋を鍛えてハリのある肌へ導き、顔のたるみを改善する効果が期待できます。
このようにEMSは、ほうれい線の改善に欠かせない機能です。
EMSの注意点
EMS美顔器を長時間使用することは、顔の筋肉への負荷が大きくかかります。
意識せずに表情筋へのアプローチを続けることで肌への負担が大きくなり、かえってダメージを負ってしまう可能性があります。
正しい使用方法と使用時間および使用頻度の確認は必須項目です。
それから、電気刺激によるヤケドや炎症予防のためにジェル利用が必須となります。
摩擦軽減の役割もあるため、必ず専用ジェルを使用しましょう。
また、インプラントを入れている方は注意が必要となります。
インプラントは金属部分があり、EMSによる微弱電流との反応で悪影響を及ぼします。
どうしてもEMS美顔器を利用したい場合には、信頼できる歯科医へその旨を相談しましょう。
美顔器を選ぶ際の注意点
手軽に本格的なケアができることが美顔器のメリットですが、選び方には注意すべきポイントがあります。
肌に合わないケアをしてしまうと、炎症などの肌トラブルになることもあります。
美顔器を選ぶときは、以下のポイントもチェックしてください。
専用のジェルや化粧水が必要なのか?
美顔器を選ぶときは、専用のジェルや化粧水が必要なのかを必ずチェックしましょう。
多くの場合美顔器を使用する前には、ジェルや化粧水をつける必要があります。
肌への負担を減らし美容効果を高めるために必要なのですが、美顔器を使う度にジェルや化粧水を使うことになるのです。
美顔器によっては、専用のジェルや化粧水があります。
専用のジェルや化粧水を使えば、美顔器の効果を最大限に高めることができるでしょう。
しかし、ジェルや化粧水の購入が難しいときは、継続して使うことが負担になってしまう場合もあるでしょう。
専用のジェルや化粧水でなければ使えない美顔器なのか、市販品を使ってよいのかなど、どのようなジェルや化粧水が必要なのか確認しておくことが大切です。
使用頻度はどのくらいか?
美顔器を購入する前に使用頻度も確認してください。
美顔器の種類にもよりますが、1日に使える時間、回数は決まっています。
多くは1日10分程度、週に2~3回という使用頻度が目安です。
美顔器は、正しく使うことで効果を発揮しますので使用方法を守りましょう。
インプラントが入っていても使えるか?
インプラントが入っていても、美顔器を使うことは医学的に問題はないと言われています。
しかし美顔器によっては、説明書などに「インプラント周辺への使用は控えてください」などの注意書きがあるのです。
電流が流れるタイプの美顔器は、インプラントの金属部分に影響があると考えられているようですが、医学的な根拠はありません。
インプラントが入っていても美顔器を使うことはできますが、不安を感じるときは医師に相談してみましょう。
まとめ
ほうれい線ができる原因は、頬のたるみです。
表情筋を鍛えることと、コラーゲンを与えることで改善できますが、美顔器を使えばさらに効率よくケアできます。
ただし、結果を早く出すためには、用途にあった美顔器を選ぶことが大切です。
さらに、正しい使い方で継続してケアすることで、美肌効果が高まります。
ほうれい線でお悩みなら、効果を実感しやすい美顔器を使ってみましょう。
2020年9月28日