白髪が生える原因と増やさない方法は?
いくら肌がきれいでもメイクが上手でも、白髪があるだけで一気に老けた印象になってしまう白髪。
なぜ黒かった髪の毛が白髪になってしまうのでしょうか?
そのメカニズムを知って白髪を増やさないために正しい対策をしましょう。
■INDEX■
1.白髪が生えるメカニズムとは?
2.白髪が生える原因
3.白髪を増やさないための対策
白髪が生えるメカニズムとは?
そもそも白髪はなぜ生えるのでしょうか?
髪の毛の色は、髪の毛の中のメラニン色素の量によって決まっています。
例えば真っ黒な髪の毛にはメラニン色素が多く含まれていて、白髪にはほとんど含まれていません。
メラニン色素には黒色色素の「ユーメラニン」、黄色色素の「フェオメラニン」の2種類があり、
この組み合わせによって黒色が強い髪の毛、茶色っぽい髪の毛など様々な毛色になるのです。
この髪の毛に色をつけているメラニン色素が作られなくなると、髪の毛は色がなくなり白髪となるのです。
白髪が生える原因
●老化
老化によって髪の毛に色をつけているメラニン色素を作る元である、メラノサイトの機能が低下すると白髪の原因となります。
メラニン色素はメラノサイトという色素形成細胞で作られます。
髪の毛を作る元となる毛母細胞はメラノサイトからメラニン色素を受け取り、内部に取り込むことによって髪の毛に色を付けています。
このメラニン色素を作り出すメラノサイトの機能が低下するとメラニン色素が作られなくなり白髪となってしまうのです。
●ストレス
ストレスを受けると体の様々な細胞にダメージを与える活性酸素が発生します。
活性酸素は髪の毛を作る毛母細胞やメラノサイトなどを傷付け機能を低下させます。
またストレスは筋肉を凝り固まらせ血流の流れが悪くなるため、頭皮は血行不良となり十分な栄養が行き渡らなくなるのです。
●栄養不足
メラノサイトがメラニン色素を作るときに「チロシン」というアミノ酸と、「チロシナーゼ」という酵素が必要となります。
このチロシンやチロシナーゼが不足するとメラニン色素が作られにくくなり、白髪が増える原因となります。
●血行不良
人の体は生命維持に必要不可欠な臓器などから優先的に血液を分配するので、末端(頭や手先、足先など)は血液が不足しがち。
血行不良になるとメラノサイトや毛母細胞といった髪の毛を作る細胞に十分な栄養が行き渡らなくなり、正常に機能しなくなってしまうのです。
●紫外線
紫外線は細胞やDNAを損傷させてしまう恐ろしい有害物質。
紫外線を浴びることで毛母細胞の機能が低下したり、メラノサイトが破壊されると黒髪を生み出すことができなくなってしまうのです。
頭は紫外線を浴びてしまいやすい場所なのでとくに注意が必要です。
●遺伝
髪の毛の色や生え方などは遺伝が大きく影響していると言われています。
両親や家族に白髪が多い方は遺伝の可能性が高いと言えます。
白髪を増やさないための対策
人の細胞は年を重ねるごとに老化していくため、白髪も放っておけば増える一方。
白髪をこれ以上増やさないためには正しい対策が必要です。
●黒髪を作り出すチロシンを増やす
黒い髪の毛を生み出す元のメラニン色素を作るときに欠かせないのが「チロシン」というアミノ酸です。
チロシンは体内で合成できるため積極的に摂取することがおすすめ。
チロシンが多く含まれている食材は、チーズと大豆で、100g中1000mgも含まれています。
またチロシンはビタミンB6や葉酸一緒に摂取することで吸収を高めてくれます。
チロシンとともにメラニン色素が作られるときに必須の「チロシナーゼ」という酵素は、
銅イオンと結合することで活性化すると言われています
銅を多く含む食材(牛レバー、干しエビ、うなぎなど)と一緒に摂ると効果的です。
●運動と頭皮マッサージ
いくら栄養を摂取してもそれが髪の毛を作り出す細胞まで届かなければ意味がありませんよね。
全身の血流を良くするためにウォーキングなどの有酸素運動を日常の生活に取り入れましょう。
また適度な運動はストレス発散にも効果的◎
また血液が行き渡りにくい頭皮は、頭皮マッサージで刺激をして血行を良くするのがおすすめ。
頭皮マッサージ専用のブラシなどを使えば手軽にケアすることができます。
●紫外線予防
顔にはしっかり日焼け止めクリームを塗る人は多いですが、頭の紫外線対策は怠りがち。
頭は紫外線に晒されやすい場所ですので、白髪が気になる人は真夏だけでなく、一年中外出するときは帽子を被るようにしましょう。
●白髪は見つけたら抜かないで切る
白髪を見つけると、つい抜いてしまいたいと思いますが、白髪を抜くとその毛穴から新しい髪の毛が生えて来なくなる可能性も。
また周辺の毛穴の皮膚や毛細血管が傷つき炎症を起こしてしまうことも。
白髪は見つけたら抜かないで根元から切るか、白髪染め等で対応するようにしましょう。
2018年3月27日