肌の糖化は老化の原因?対策方法やおすすめケア方法を紹介
「肌の糖化は顔を老けさせるって本当?」「肌の糖化を防ぐには?」と疑問をお持ちの方に向けて、肌の糖化について詳しく解説します。
肌の糖化とは一般的に「コゲる」現象といわれていますが、老化現象とどのような結びつきがあるのでしょうか?
肌が糖化する原因や肌の糖化をさせない対策を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
エイジングケアにおすすめの美容液についても併せて説明します。
肌の糖化とは
糖化とは血液中の余分な糖と体内のタンパク質が結合してAGE(Advanced Glycation End Products)という物質が生成される現象です。
AGEという物質が体内で増加すると、老化が早いスピードで進行するといわれています。
パンやフルーツに含まれる糖質は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンによって、エネルギー源に変わりますが、過剰な糖分摂取やインスリン分泌量の減少などによって、余分な糖が血液中に溢れてしまいます。
さらに、AGEを多く含む食べ物には注意する必要があります。
肌が糖化すると老ける?
糖化反応は一般的に「コゲる」現象と言われています。
糖化したタンパク質は正常に機能せずに、組織が固まってしまうからです。
肌のハリや弾力を保つのに欠かせないコラーゲンやエラスチンはタンパク質であるため、糖化現象が起きるとカチコチに固まってしまいます。
さらに、糖化したタンパク質は褐色に変色するため、肌にくすみが生じてしまいます。
糖化現象は肌のハリや弾力を低下させ、くすみを引き起こす原因となります。
肌が糖化する原因とは
肌が糖化する原因とは何でしょうか?
食事のスピードが早い
食事のスピードが早いと血糖値が上昇しやすくなります。
食後の血糖値が150や200を超えてしまうと、糖化が進行してしまうため、ゆっくりと噛んで食べることが大切です。
「食べ放題」や「大盛り無料」などのキーワードに目がいく人は注意しましょう。
外食をする際も、血糖値が上昇しないようにゆっくりと落ち着いて食事をすると良いでしょう。
さらに、ゆっくり食事をすることで肥満防止、歯の病気予防、胃腸の働きの促進など様々なメリットを得られます。
一口30回を目安に噛んで食べましょう。
血糖値が上がりやすい食べ物や飲み物
ごはんやパン、果物、砂糖などの炭水化物を多く含む食べ物は血糖値を上昇させやすいです。
しかし、炭水化物を食事から抜いてしまうと食事バランスが崩れてしまうため、適度に摂取するようにしましょう。
同じ炭水化物の中でも「GI値」(食べた後の血糖値上昇の目安を表した値)の低いものを選ぶことをおすすめします。
例えば、白いパンやイングリッシュマフィンが高GI値であるのに対し、ライ麦パンのGI値は低いです。
食後に血糖値が上昇しないように、低GI値の食品を選ぶようにしましょう。
運動をしない
体で最も糖分を吸収するのは「筋肉」です。
しかし、筋肉量は加齢とともに減少していくため、血糖値が上がりやすくなります。
特に仕事が忙しい社会人の中には、運動する時間が確保できないという人も多いのではないでしょうか?
一駅分歩いたり、オフィスの階段を使用したりして、ちょっとした運動を取り入れるようにしましょう。
筋肉量を増やすために普段からトレーニングを行うことが大切です。
スクワットや腹筋など家で簡単に取り入れられるトレーニングを行ってみましょう。
ストレスが多い
ストレスを感じるとストレスホルモンである「コルチゾール」が分泌されます。
コルチゾールは免疫機能や代謝機能を低下させてしまうため、AGEの排泄を滞ってしまいます。
他にもストレスは認知障害や動脈硬化、骨粗しょう症の悪化など、様々な老化現象に悪影響を及ぼします。
適度な運動や趣味などでストレスケアを行って、ストレスフリーな生活を送ることが大切です。
肌の糖化をさせない対策
肌の糖化を抑制するにはどうすれば良いのでしょうか?
食生活
糖化の原因となる糖質の過剰摂取を避ける必要があります。
チョコやアイス、ケーキ、クッキーなどのお菓子や、ジュース、お酒など、吸収性が高く血糖値を急激に上げるような飲食物を過剰に摂取しないように気をつけましょう。
料理を食べる順番も血糖値の上昇に大きく影響します。
食物繊維を多く含む野菜やきのこ類をまず最初に食べて、急に血糖値が上がらないように工夫しましょう。
酢やレモンに含まれているクエン酸はAGEの増加を抑制する働きがあります。
緑茶に含まれるカテキンもAGEを抑える働きがあるため、食べ方を工夫するようにしましょう。
適度な運動
食後に適度な運動を取り入れることで、血糖値の上昇を抑えることができます。
特に血糖値が高い人は食後に軽めのウォーキングするなどして、適度な運動を行うようにしましょう。
筋肉量を増加させるのも血糖値が上がりにくくなるための工夫の一つです。
筋肉量が増えると消化・吸収された糖を貯めておくスペースが増えるため、血糖値の上昇を防ぐことができます。
スクワットや腹筋など継続してトレーニングを行うことで、身体を鍛えることができます。
睡眠
日本人は世界と比較すると睡眠時間が短いと言われていますが、良質な睡眠は基礎代謝を上げる秘訣です。
人間の身体は寝ている間に成長ホルモンを分泌します。
そのため、睡眠は筋肉や丈夫な骨、健康的な肌を生成するのに大切です。
就寝前にパソコンやスマートフォンを見てしまうと、寝つきが悪くなってしまうなど睡眠の質を下げる恐れがあります。
睡眠前は電子機器の使用は避けて、睡眠環境を整えましょう。
さらに、自分に合った形状の枕を選ぶことで快適な睡眠をとることができます。
安眠できるように睡眠環境を整えるようにしてください。
ストレスケア
仕事や日々の生活の中でストレスを貯めてしまうと、肌の老化を早める原因になります。
趣味や適度な運動を行う時間を作って、ストレスケアを行いましょう。
自然や公園をウォーキングするだけでも気分をリフレッシュさせることができます。
マッサージやヘッドスパなど、リラクゼーションを利用するのもおすすめです。
ストレスを溜め込まず、ストレスフリーな生活を心がけましょう。
エイジングケアには美容液が効果的
すでにくすみやたるみなどの老化現象が見られる肌には、美容液でのエイジングケアが人気です。
美容液は美容効果の高い成分が豊富に含まれており、集中的にケアをすることができます。
たるみが気になる方はハリや弾力を保つのに欠かせないコラーゲンなどの保湿成分が高い化粧品を選びましょう。
美容液を使用する際は効果を高めるためにスキンケアの順番を守ることが大切です。
化粧水で肌の状態を整えた後、美容液を塗布してください。
最後に乳液で美容成分が飛んでいかないように蓋をします。
くすみが気になる方はビタミンC配合の美白効果の高い美容液を選ぶことをおすすめします。
まとめ
今回の記事では「肌の糖化現象はどうして起こるの?」「糖化は老化現象を促進するって本当?」と疑問をお持ちの方に向けて、肌の糖化について紹介しました。
肌の糖化は身体が「コゲる」現象であり、肌のハリや弾力を低下させて、くすみを引き起こします。
食事のスピードが早い人や糖質の摂取量が多い人などは注意が必要です。
適度な運動やストレスケア、良質な睡眠など、生活習慣を意識することでAGEを抑制することができます。
すでに肌の老化を感じている人は美容液などを使用して、集中ケアを行うことが大切です。
2021年4月30日