グリチルリチン酸ジカリウム
高い消炎・抗炎症・抗アレルギー作用が認められています
「グリチルリチン酸ジカリウム」はマメ科の甘草(カンゾウ)の根、または茎から抽出したグリチルリチンにカリウムを加え、水に溶けやすくした成分です。
“生薬の王”と呼ばれる甘草の歴史は古く、漢方はもとより、エジプトのパピルスにも記録が記されているほどです。甘草はその名の通り、強い甘みを持ちますが、この甘みの主成分がグリチルリチンです。
「グリチルリチン酸ジカリウム」は非常に高い抗炎症・消炎・抗アレルギー作用を持つことで知られており、医薬部外品原料規格や日本薬局方外原料規格に収載されています。医薬品としては、ニキビやアレルギー性皮膚炎の外用薬として、また喉の炎症を鎮めるトローチ、鼻炎薬や点眼薬・胃腸薬などにも使用されています。化粧品に使用する場合は医薬部外品としての規制があり、配合濃度や使用目的が規定されています。炎症に対する高い効果を持ちながら、刺激性が低く、肌への負担が少ないと言われています。
甘草の根にはこの水溶性のグリチルリチンの他にも油溶性のフラボノイド類が含まれており、油溶性のエキスは、美白効果を持つ成分として注目されています。
薬用シャンプーや育毛剤にも配合
頭皮を清潔に保ち、かゆみやフケを防ぐ薬用シャンプーや育毛剤、ニキビや肌荒れ予防の洗顔料、ボディソープなどにも使用されています。