喉から出る白くて臭い塊はなに?原因と対策は?
みなさんはある日突然、喉の奥から悪臭を放つ小さくて白い塊が出てきた経験はありませんか?
経験のある方は恐ろしく臭くて驚いたのではないでしょうか?
実はこれ膿栓(のうせん)と呼ばれ、細菌や白血球の死骸や食べかすなどでできた膿が固まったものなのです。
これがのどの奥にあると、口臭の原因になっていることもあります。今回は喉から出る白くて臭い塊の原因と対策方法を紹介します。
■INDEX■
1.臭い塊(膿栓)って一体なに?膿栓ができる原因
2.できてしまったらどうしたらいい?対処法と予防法は?
臭い塊(膿栓)って一体なに?膿栓ができる原因
膿栓は喉に細菌が増えることが原因でできます。
細菌やウィルスは呼吸をする度に空気の中にあるホコリに混じって喉に付着します。
するとそれらの細菌やウィルスをやっつけるために、喉の近くにある扁桃腺からネバネバとした免疫物質(白血球)が分泌されます。
そこでウィルスと戦った免疫物質の死骸や、食べかすなどが混ざって異臭を放つ膿となります。
この膿は痰と一緒に飲み込んだり吐き出したりしてなくなるものですが、喉に留まり乾燥すると白く固まり膿栓ができるのです。
とくに次のような症状がある人は、膿栓ができやすいと言われています。
・口呼吸をしている
・ドライマウスである
・副鼻腔炎(ちくのう症)、アレルギー性鼻炎などの疾患がある
・痰がよく出る
・よく風邪をひく、疲れやすい
・虫歯が多い、歯周病がある
・舌に白い苔ができる
口呼吸が多い人やドライマウスの人は喉が乾燥しやすく細菌が増殖しやすいため膿栓ができやすくなります。
また副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの疾患がある人は、慢性的に痰がでやすくなります。
ちくのう症の場合は溜まった膿が喉に垂れて喉に細菌が増えやすく膿栓の原因となりやすいのです。
できてしまったらどうしたらいい?対処法と予防法は?
<対処法>
膿栓はもともとは細菌やウィルスから体を守るためにできる自然現象であるため、無理に除去する必要はありません。
また膿栓は扁桃腺の陰窩(いんか)と呼ばれる非常にデリケートな粘膜に付着しています。
そのため自分で指や綿棒などで取ろうとすると、ばい菌だらけの手で菌が感染するだけでなく、粘膜を傷付け炎症を起こしてしまう可能性が。
そして膿栓はもし一時的に取り除いたとしても、喉にウィルスが付着すればまだ繰り返しできるものですので根本的な解決にはなりません。
もし頻繁に膿栓ができるようであれば、ドライマウスや副鼻腔炎などの疾患を疑いが考えられますので耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。
<予防法>
膿栓をできにくくするためには、細菌やウィルスをやってつけてくれる唾液の分泌を増やして、菌の増殖を防ぐために喉を乾燥させないようにすることが大切です。
・水分補給をこまめに行う
・飴やガムを食べる
・加湿器をつける
・マスクをする
・首の周辺を温める
・イビキを防止する
・タバコは控える
また口で呼吸する癖のある人は口や喉が乾燥しやすいため、鼻呼吸に変える訓練が必要です。
口の周りにある筋肉(口輪筋)を鍛えることで改善することもできるそう。
また口呼吸の人は鼻づまりが原因となっていることも。
鼻づまりの原因から解決することで口呼吸を改善することができるかもしれません。
2018年4月9日