日焼けの原因になるソラレンとは?ビタミンC誘導体を使って防ごう!

日焼けの原因になるソラレンとは?ビタミンC誘導体を使って防ごう!

ソラレンビタミンC
ソラレンとは

“「ビタミンC」の入った化粧品は朝塗らない方が良い”と聞いたことはありませんか? それには、紫外線を浴びると光毒性のある「ソラレン」という成分が深く関わっています。

今回は、化粧品における「ソラレン」と光毒性に関してご紹介いたします。

「ソラレン」ってなに?

「ソラレン」は、英語名で「Psoralen」と表記されます。

「ソラレン」には紫外線を吸収する作用があるため、「ソラレン」を含む化粧品を塗ったり、食べ物を食べたりしてから、紫外線を浴びてしまうと、肌に炎症をおこすことがあります。

また、紫外線を吸収することで「メラニン」の生成を活性化させるため、日焼けの原因になるだけでなく、赤みやシミ・色素沈着を引き起こすことも。

“太陽の光(紫外線)を浴びると害を出す成分”、それを光毒性物質といいます。

光毒性で何が起きる?

“光毒性”とは、直射日光に当たると紫外線に過度に反応し、肌にダメージを与えてしまう性質のことで、「ソラレン」も光毒性のある成分の一つです。

では、光毒性のある化粧品を実際に肌につけて紫外線を浴びた場合、肌にどういったことが起きていて、どの程度のダメージがあるのでしょうか?
「ソラレン」が含まれる化粧品(多くは精油)などを肌につけて紫外線を浴びると、発生するエネルギーを「ソラレン」が吸収蓄積します。

その後、真皮と表皮下部に蓄積されたエネルギーが放出され、日焼けを引き起こします。

短時間で比較的強い日焼け状態になるため、肌に痒み・シミ・炎症・色素沈着などの症状を起こします。

ソラレンの説明

過去には、光毒性が現在のように認識されていなかったため、「ソラレン」が含まれるベルガモット油を高濃度に配合した日焼け止めなどの化粧品類が販売され、肌にシミができてしまうということが頻繁に発生していたようです。

現在でも、ベルガモットを配合した化粧品はありますが、ベルガモットFCF(「ソラレン」<フロクマリン>を取り除いた加工をしているもの)を使用しているか、または光毒性を発揮しないレベルの低濃度で配合されているかのいずれかなので、心配する必要はありません。

「ソラレン」の濃度や浴びる時間・紫外線量によって光毒性(肌へのダメージ)は変わりますが、場合によっては肌が火傷のような重い症状になってしまうことがあるため十分に注意が必要です。

ソラレンが含まれる化粧品はいつ使うのが良い?

肌に塗布した「ソラレン」の光毒性は、その化粧品に含まれる対象成分の濃度にもよりますが、5時間〜12時間ほどで消えていくといわれています。

朝これから日光を浴びる!という可能性があるタイミングで「ソラレン」が含まれる化粧品を使用することは好ましくありません。

そういった化粧品は、夜に使用することをおすすめします。

ただ、精油等の濃度が高い物でなければそこまで気にしなくても大丈夫です。

ソラレンが多く含まれる美容成分

主にレモンやグレープフルーツなどの柑橘系から抽出される美容成分に「ソラレン」が多く含まれているという印象があるかと思います。

しかし、一概に柑橘系すべてに「ソラレン」が含まれるということではなく、たとえばマンダリンオレンジには「ソラレン」は含まれていません。

含まれる美容成分を把握しておくことで安心してお手入れができるようになりますね。

【ソラレン(光毒性)がある成分】

  • グレープフルーツ(4.0%)
  • レモン(2.0%以下)
  • ビターオレンジ(1.4%以下)
  • アンジェリカ・ルート(0.78%以下)
  • ルー(0.78%以下)
  • ライム(0.7%以下)
  • タジェット(0.05%以下)
  • ベルガモット(0.4%以下)

※カッコ内は、光毒性を発揮しない目安配合濃度です。

よく化粧品で使われる「ビタミンC誘導体」の光毒性は?

精油以外で化粧品によく使われる「ビタミンC誘導体」はどうでしょうか? 有名な物で下記があげられます。

  • リン酸アスコルビル
  • アスコルビン酸Na
  • パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na (APPS)
  • テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
  • 3-0-エチルアスコルビン酸など

実際これらには、光毒性の原因となる「ソラレン」(フロクマリン)が取り除かれており、光毒性の心配はほとんどないと言えるでしょう。

今では「ビタミンC誘導体」を有効成分としたUVクリームなども発売されています。

また、「ビタミンC誘導体」には医薬部外品の有効成分として美白効果も認められているという反面もあります。

一概にイメージだけで「ビタミンC」は光毒性があると決めつけてしまうのも良くないですね。

ただし、濃度の高い「ビタミンC誘導体」は、肌を乾燥させる働きもします。

人によってはピリピリ感を感じたり、薄皮がむけたりする場合がありますが、それと光毒性による日焼けとは別の症状です。

ビタミンC誘導体のメリット

即効性がある

ビタミンCは老化の進行を遅くする効果を持つビタミンEを再生する役割があり、肌トラブルを防ぐために摂取すると良いと言われています。

しかし、「ビタミンCとビタミンC誘導体って何が違うのか?」「、サプリメントやジュースじゃダメなのか?」と疑問に思う方は多いです。

また、いるのではないでしょうか。

ビタミンCとビタミンC誘導体の何が違うのかあまりよく分からない方も多いです。

らないですよね。

実はビタミンCはデメリットとして空気に触れると酸化しやすかったり、水に溶けると効果が得られなかったりと、直接肌につけるには向いていないですいません。

また上記にも記載したように、ビタミンCをつけることによって、日焼けしてしまったり、シミになってしまったりとトラブルを引き起こす可能性があります。

ビタミンC誘導体はそんなビタミンCの弱点を解決するために開発されました。

空気に触れると酸化しやすいデメリットを解決し、加えて、塗ってすぐ即効性がある点がメリットと言えます。

深く浸透しやすい

ビタミンC誘導体はビタミンCと比べると、水溶性ビタミンC誘導体であれば約8倍程浸透力があります。

脂溶性ビタミンC誘導体の場合だと、20倍から30倍ほどの高い浸透力があります。

浸透力が高い分、脂溶性ビタミンC誘導体は他の誘導体に比べて、即効性に劣る場合もありますが、ビタミンCと比べても、肌のケアに効果が出やすい点がメリットと言えます。

効果の持続時間が長い

ビタミンCは効果の持続時間が長いため、何度も塗り直さずとも一回で効果を発揮することができ出来ます。

種類によって持続時間は異なり、水溶性ビタミンC誘導体は脂溶性ビタミンC誘導体に比べて、即効性が良い分持続時間が短いため、自分の肌トラブルに合わせたビタミンC美容液を選ぶことが良いです。

しょう。

ビタミンC誘導体のデメリット

メリットだらけのように見えるビタミンC誘導体ですが、使い方を間違えると新たな肌トラブルを引き起こすことも…。

自分に合った物を選ぶことが大切です。

刺激が強すぎる

ビタミンC誘導体は即効性があったり、浸透力が強いこともあり、肌の状態によっては刺激が強すぎる場合があります。

濃度によっては肌が赤くなったり、刺激を感じたりする可能性があります。

肌の状態を良くするために使用したのに、トラブルが増えてしまったら本末転倒ですよね。

そのためビタミン誘導体を使用する際は、自分に合っているか肌につける前にチェックすることが大切です。

肌に合わない場合がある

上記にも記載しましたがビタミン誘導体は刺激の強い物なので、肌に合わない場合があります。

肌に合わず、炎症が起きてしまったり、赤くなってしまったりする場合があるため、使用する際は必ず自分がビタミン誘導体を使っても肌が荒れないか、濃度はどの程度まで大丈夫なのか、チェックしておくことが大切です。

乾燥肌を進行させやすくなってしまう

ビタミンC誘導体には皮脂の分布を抑える効果があるのでその効果が逆に乾燥肌を進行させることがあります。

乾燥肌にお悩みの方はかえって悪化してしまったり、普段のスキンケアで乾燥しない方も、ビタミンC誘導体を使うことによって、乾燥肌になってしまうリスクがあります。

そのためビタミンC誘導体を使用する際は、必ず保湿クリームを塗ったり、美容液をつけたりと保湿をすることを忘れないようにして下さい。

炎症を起こしてしまう場合がある

ビタミンC誘導体の種類によって、肌に合う合わないが分かれる場合があります。

使用前に肌に合っているかチェックを怠ると、「この商品を使用した際は大丈夫だったけれど、別のビタミンC誘導体を使用したら炎症を起こしてしまった」なんてトラブルになりかねません。

そのトラブルの原因の一つとして、濃度の高さが挙げられます。

濃度が高いと炎症が起きやすくなってしまい肌トラブルに繋がる恐れがあります。

何度も記述していますが、ビタミンC誘導体を使用する際は、その商品が自分に合っているか肌につける前にチェックすることが大切です。

ソラレンに関するまとめ

  • ソラレンの含まれる化粧品を塗って紫外線を浴びるとシミの原因になる。
  • ソラレンが含まれる化粧品は朝使わず、夜使う方が良い。
  • ソラレンは柑橘系に含まれることが多いが全てではない。
  • 化粧品原料になったビタミンC誘導体はほとんどの確率で光毒性の心配はない。

ちなみに、エビス化粧品の『オラージュマンダリン』は毛穴・肌のキメが整うマンダリンオレンジの果皮から抽出している美容原液ですが、「ソラレン」(Psoralen)は含まれておりません。

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